活動の軸足

最近ハンドクラフト系の作家さんと知り合う機会が増えて、以前よりも「オリジナル」「模倣」の話をよく聞くようになりました。発想の起源というのはとても曖昧で、作り手の真の意図を知る由もないのに安易に「パクリ」と騒ぎ立てることには賛同しかねるのだけど、明らかに模倣と呼べる行動の常習犯などもいるらしいです。

他人をどうこう言う前にわが身を鑑みよ。
ということで、私の活動を振り返ってみたいと思います。

まずは漫画から。
当たり前のこととして、何かをトレースするような物語、キャラクターは作りません。でも私の中には、過去に私が見た物語や風景、体験しかありません。なるべく時間をかけて、もとの色や形を消し去り、いい塩梅にいろんなものをまぜこぜしてコネコネ、コネコネして形作ったものが今の作品になります。印象深いものほど影響力も大きい。だからすごく、似ているものがあるかも。どうかな?
また、ファンタジーの絵柄は、細部のリアリティが大切なので、絵をかくときにはそれぞれの細部にあわせた膨大な写真素材を用意しています。自分で撮りためたものがメインだけど、ネットで拾ってきたものももちろんあって。なので、ミニマムなところでは模写に近い表現といえるものもあります。

そしてグッズ。
こちらはルーチカの活動に集約するにあたり、SAYAさんとじっくり話し合いました。そこで出来上がったのがルーチカ図鑑です。
この図鑑は、自分たちの興味あること・調べたことを発信する媒体であると同時にグッズを作るうえでの軸足になるものとなっています。どうしてこのグッズを作るのか、絵柄になったのか。グッズを発表するだけでは伝わりにくい真意が図鑑を読むことによって少しでも伝わったらいいなと思ってます。
自分たちの自信にもつながっています。

私の創作活動は、趣味の範疇ではありますが自らの立地や軸足を固めるために、いろいろと考え、試行錯誤を繰り返し今の活動形態・作品展開になりました。たとえ結果として他者と似たような作品が生まれたとしても、立地や軸足が固まっていて自分の感性や経験に誇りをもって作ればオリジナルと呼べると信じています。

もしこれを読んでいる方がオリジナリティに悩まれているのであれば、一度自分の創作スタンスを整理してみてはいかがでしょうか。
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