透明水彩処女作

こんばんは☆
日々修行、なにもかもが試行錯誤中の我楽多倶楽部です。

ゴールデンウィークのコミティアで発行予定の『ロコノ8』表紙は、実は透明水彩という画材を使ったカラー絵の処女作にあたります(『ロコノ7』も同じく透明水彩ですが、背景がなかったりするので自分の中では作品とみなしていなかったりするので)。

制作手順など、作りながら考えて…の繰り返しでした。改善したいところはいくつもあるのですが、とりあえず、覚書として今回の制作手順を記録しておきます。

1.下書き


5mm方眼のA4の紙にシャープペンシルでがりがりと下書きしています。彩色で影にする予定のところを斜線で塗りつぶしたり。

2.トレース、ペン入れ


下書きした紙の裏を水彩色鉛筆で塗りつぶし、先のとがったペン(このときは極細ボールペンを使いました)で下書きをなぞって、水彩画容姿に転写しました。水彩画用紙はホルベインのウォーターフォード・ホワイト・細目・300g/m2・F4のブロック。丸ペンにW&Nのドローインク・ピートブラウンで主線を入れました。

3.マスキング、遠景


今回はじめてマスキング液を試しました。近景になる部分のフチをマスクしていきます。使い古して捨てる直前の面相筆を使ったのですが、マスキング液というのはゴム質を溶剤に溶かしたもので、溶剤が蒸発したらゴムゴムなのですね。それが紙をマスクしてくれるというものなので仕方ないのですが…筆が…ゴムゴムに…。筆の洗浄方法とか、マスキングの手早さとか、課題がたくさん浮き彫りになりました。使用後に調べてみるとどうやらマスキング液は動物の毛よりもナイロンのほうが相性がいいみたいなので、次回以降は使い捨て覚悟で100円ショップのナイロン筆を使おうと思います。

マスクした状態で背景をざっと薄く塗りつぶしました。ハケがなくて平筆でがんばって塗りました。もうちょっと太い平筆がほしいな。この絵は遠景にも全体的に建築物が広がっているというものなので、なんとなく建築物があるような塗り足しをしてみましたが難しいですね。細密に描くのは手間がかかりますが、省略するのは逆にセンスがいります。風景画作品などをじっくり見て勉強しなくっちゃ。

4.近景


手前を塗っていきます。わたしは本当にカラーセンスがなくて…だから、陰影での表現を中心にしたいです。ということで、ひたすら影をぬりぬり。絵の具はW&Nアーチストカラー(固形)のフレンチウルトラマリンとバーントシェンナを混ぜて黒っぽくしたもの。パレットの中ですぐに分離してしまうので、青っぽかったり茶色っぽかったりとムラが出るのですが、いい感じの味になればいいな。
陰影の表現というのもセンスがいりますねえ!これを描いている途中に野又穫の原画をたくさん見る機会がありました。このひとの絵は色の数が抑えられているなかでコントラストの表現が際立っていて、いろんなヒントをもらってきました。
あと、空想の絵の中にリアリティを表現するとき、細部のデッサンが非常に重要になってきます。基礎能力不足で悔しい思いをした部分が各所にありました。特に遠近法、陰影について、もっと勉強したいです。

5.完成


ポイントとなる部分に色をさして、完成です。


いかがでしたでしょうか。
細部で改善したい点はたくさんありますが、大きな流れとしては今回ので好感触だったので、次回もこれでいきたいと思います。あと、次にチャレンジするとしたら顔彩の導入かな。あこがれの画家さんオススメの画材。別の画家さんからペン画で墨汁を薦められたときに「ニカワが入っているから質感が出る」って言われてもしやと思い調べてみたら、顔彩もニカワが入っていますね。これがいい感じになるのかも!楽しみ〜。

ここ数年、私生活の環境の変動が激しくて1年間の目標を立てるだけで精一杯でしたが、落ち着いてきたのでもう少し長期のヴィジョンを考えようと思います。いま考え付くのは、2016年の我楽多倶楽部設立20周年の個展かな。そこでカラーの絵をいっぱい展示できるよう、もりもり制作したいです!
コメント

わーわー、やはりこの絵素敵です!正に実際にうろうろ歩いてみたくなる感じ。(でも箱庭的美しさを、自分ごときが混ざって損なうのは勿体無いような気持ちも。代わりにウツセが案内人のように、気負わない風体で手前に佇んでいて安心できます。)
影のムラや色の変化は、私には却って魅力的です♪ これぞ透明水彩!という醍醐味を味わえます。
紙やペンやインクや転写方法、水彩の色についても詳しく書いて下さってありがとうございます!これぐらいの大作を描くのは暫くは無理かなあと思いつつも、後々参考にできたらいいです〜。
顔彩は私も使いました!しかも透明水彩と混色しました…。でも独特の落ち着いた雰囲気が良かったです。
3年後の個展、頑張って下さいね!

  • れいこ
  • 2013/04/23 16:43

☆れいこさま

ありがとうございます!遠慮なさらず、れいこさんもうろうろしてください〜。私は描きながら思いっきり探検してました(笑)。

透明水彩独特の色ムラというのは、すごく憧れるのですが、下手に混色すると汚くなったり判りづらくなったりするので加減が大切だなあと感じましたよ。難しいです〜。れいこさんの描かれる絵のムラの加減は素敵です!

材料は方法については参考になれば嬉しいです。失敗談とかはぜひ反面教師に!
顔彩はすでに使われているのですね。落ち着いた雰囲気・・・いいですね^^ 薦めてくださった画家さんも透明水彩に少し混ぜるとおっしゃってました。

3年後・・・まだまだ先のようで、すぐですよね。実現できるよう、がんばります〜!

  • とこ
  • 2013/04/25 00:10