『別れ』

 ちょっと季節はずれの話題ですが、今書いておかないと忘れそうなので日誌に記録を。

 卒業式で歌う曲は最近ではいろいろなバリエーションがあるようですが、私が小中学生だったころは「蛍の光」と「仰げば尊し」が定番だと思っていました。けれど、実は私の小学校では「仰げば尊し」のかわりに「別れ」という歌が歌われていました。岡本敏明が訳詩したもの。

☆☆☆

さらば さらば わが友
しばしの別れぞ 今は
さらば さらば わが友
しばしの別れぞ 今は
身は離れ行くとも 心は一つ
いつの日にか また相見ん
さきくませ わが友

さらば さらば わが友
しばしの別れぞ 今は
さらば さらば わが友
しばしの別れぞ 今は
声あわせ歌えや 別れの歌を
いつの日にか また相見ん
さきくませ わが友

☆☆☆

 「さきくませ」っていうのは「元気に行きなさい」という意味だそうです。そういえばたしか、在校生が歌った記憶が。でも当時は「あいみん」「さきくませ」が意味不明だったし知らない歌だったので「なんで蛍の光じゃないんだ」と不平気味でした。

 時がたってヨーロッパ民謡のCDを聞いていたところ、ドイツの地方民謡の『ムシデン』が由来であることが判明しました。もともとは「遍歴の旅に出る若者と、その恋人とのひとときの別れを歌った、南独・シュヴァーベン地方の民謡」ということで、歌うのは旅立つほうだし、「わが友」に該当するのは本来「恋人」だったのです。以下、原詩の訳。

☆☆☆

僕はどうしても、どうしても
町から出て行かなければならない
町から出て行かなければ
そして僕のいとしい君はここにとどまっている
僕が帰ってきたら、帰ってきたら
僕が再び戻ってきたら、戻ってきたら
僕のいとしい恋人、君のもとを訪れよう

ずっと君のそばにはいられないけれど
僕の喜びは君に懸かっている
僕が帰ってきたら、帰ってきたら
僕が再び戻ってきたら、戻ってきたら
僕のいとしい恋人、君のもとを訪れよう

☆☆☆

 ここで得意の妄想変換。
 「僕」がノジリで、「町」が地球で、「君」が理央だったら。

 どーしよー!萌える!!
 理央は「いとしい恋人」ではないけどノジリ(の意識体)にとっては地球に帰ってくる一番の動機だもんな〜。戻ってくるのはサンプルだけだけど〜。

 マンガ全体のテーマソングはBUMPの『flyby』で、勿論それが、今一番の萌え(=制作意欲)の原動力なのだけれど、ほかにもいろんなテーマソングを拾ってきて糧にしていけたら最強なんですよね。…ただ『ムシデン』に関しては私が今持っているのが混声合唱なので、ぜひとも少年合唱盤を手に入れたいところです。

 それで、理央や匠、野尻と糸川のテーマソングも拾ってきたいです。旅立ちを見送るほうの歌としては『シューラルーン』というアイルランド民謡も捨てがたいです。「道中ご無事で」って意味です。

コメント

いやいや、この曲札幌冬季オリンピックの閉会式で流れてましたよ。ずっとなんて題名かって思ってたんですよ。別れという題名だったんですか?分かって良かったです。

  • まる
  • 2015/06/02 15:30